朝用事を済ませようと外に出ると、猫が庭先に座っていた。
こちらの出す物音に気が付き、いつでも逃げられるように身構える。
緑色の綺麗な目が白灰色の縞の毛並みを際立たせ、今にもどこかへ飛んでいきそうだ。
近づかず足を進めると、こちらへ来ないと思ったかまた座りだす。
流石に車のエンジンを入れると矢のごとく草むらへ走って行った。
それからしばらくして母がその様に気が付き喜んでいたら、その猫は気を良くしたのだろうか、家に入ってきた。
母が無断で入られた事に対して猫に怒ると、猫は出て行った。
普通は、そこで遠くに行くなりするのであろうが、また庭先に座って何事もなかったようにそこにいた。
そして、夕日が山に差し掛かる午後、庭いじりをしようと外へ出ると生ごみを捨てるたい肥置き場にまたその猫がいた。
今度は草むらに逃げ込んだ、しかし、庭いじりをしていると草むらから緑色の目を細め見学するかのようにたたずんでいた。
30分くらい庭いじりをしていたが、背中を向けると近づいてきたり、振り向くと草むらにかくれたり忙しそうに動いていた。
やがて飽きたのだろうか、庭いじりに夢中になって20分くらいしたころ猫は居なくなっていた。
前の黒猫とは違って、今度の白灰色の縞猫は度胸があるようだ。